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イントロダクション:

ASP.NET MVCとは何か

前章ではMVCについて一般的な説明を行いました。この章では、ASP.NET MVCによるWebアプリケーションを構築するためのMVCパターンに注目していきます。 Microsoftは2007年にASP.NET MVCを発表し、2009年に最初の安定リリース版が利用可能になりました。注目すべきは、このMVC実装がオープンソースであるということです。Microsoftは、このMVCフレームワークのすべてをApache License 2.0のもとリリースしました。つまり、フレームワークを改変すること、その改変を再配布することさえ認めたということです。

ASP.NET MVC ビューエンジン

ASP.NET MVCはもともとWebForms(当初のASP.NETにおける技術)をビューとして使用するように構築されていました。しかし、その後のバージョンでは、ビューエンジンを容易に変更し、カスタムビルトされたエンジンを使うことができるようになっています。Microsoft自身もRazorと呼ばれるビューエンジンを開発し、ASP.NET MVC v3と合わせて2011年にリリースしました。現在では、Razorは非常によく利用されるビューエンジンになっていますが、WebFormsの他にも、Brail、NDjango、SharpTilesやその他多くのビューエンジンがコミュニティによって開発されています。このチュートリアルではRazorに注目します。Razorは非常に素晴らしく、取り組みやすいビューエンジンだからです。

「コア」とは何か

お気付きだと思いますが、このチュートリアルは「ASP.NET MVC Core チュートリアル」です。では、Coreって何でしょうか? もともとの.NET frameworkとASP.NETのコンポーネントは、クローズドソースのフレームワークとして2002年にリリースされましたが、その後、Microsoftは主要なOSをサポートするオープンソースの.NET frameworkを作成することを決断しました。こうして、Windows、OS X、そしてLinuxに対応した「.NET Core framework」が2016年にリリースされ、その後も多くの改良が加えられ次々とリリースされています。

現在では.NET Core フレームワークは.NET frameworkと同様に安定しています。より多くのOSとの互換性があり、パフォーマンスとリリースサイクルも大幅に向上しています。.NET frameworkよりもバグ対応や新機能のリリースが速いため、.NET frameworkにしか存在しないレガシー機能が必要でない限り、.NET Coreを用いるべきです。

まとめ

MVCと.NETについての理解が少し深まったところで、次の記事に進みましょう。ASP.NET MVCと、旧来のASP.NETのビューエンジンであるASP.NET WebFormsがどのように違うのかを検討していきます。


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